2017-02-24

金原ひとみさんの毒っ気のある言葉が、楽観を選ぶ勇気をくれる話。

liner notes

みなさんは、偶然、出くわしてしまった何かによって、人生を照らすライトが、何ルクスもあがったことってありませんか?

私は何度かあります。それは、大概、本や映画や音楽DCのライナーノーツから拾った、ことばだったりします。(写真は菊地成孔氏のアルバム「野生の思考」のライナーノーツ)

そのひとつが「蛇にピアス」という作品で、芥川賞を受賞した、作家の金原ひとみさんのことば。

金原さんは、小学校4年生から不登校になって、中学、高校にはほぼ通ってないかったらしいのですが、中学に行かなかった理由が、

あんなダザい制服着るくらいだったら、
死んだ方がマシ

です。

イカしてるし、少し笑えて、大きくうなずけてしまいます。

その記事を目にしたのは、
何かの雑誌だったか、新聞だったか、
覚えてませんが、その記事を読んで、
私の難い脳に鋭い光が素早く
駆け抜けていった感じがありました。

気がのらない仕事や、ものごとを習慣的に続けてしまっていた時だったと思います。
変わりたいのに踏み出せない。明日から、明日からが何年も続いていた時です。

今の状況では、これもできない、それもできない、あーもう、変われない!と思っていた強固な枠が、ゴムになってびよ~んと広がった気がしました。

金原さんの不登校は、実際、制服なんて、理由のほんの一部だったのだと思います。取材が、面倒くさかったのかもしれません。

でも、その一言が、私の中の何かを代弁してくれているような気がしたのです。

もちろん、枠がびよ~んと広がったからと言って、いきなり会社を辞めたり、全てを投げ打って、ジャングル生活を始めたり、なんてことはないのですが、

「あぁ、別に、いいんだな」と思えて、視界が変わりました。

何でもないような言葉です。
むしろ、
まじめなお母さんお父さんには、けしからん一言です。

でも、その時のその言葉との出逢いは、私にとって、とても重要でした。

具体的には、何かはじめるにあたっての躊躇の壁を壊してくれました。
「辞めたい」ではなく、「始めたい」に意識が向くきっかけになったというか。

辞めなきゃ始められない、なんて。そんなわけないですよねぇ。

でも、それまでは、そう思っていたのです。
おそらく、始めるのが怖くって。
一歩すすむのが億劫で。

金原さんの本には、なかなかささる表現があります。
どれも、毒っ気を帯びていて、その毒っ気を心身にそそぐことによって、楽観が生み出されるというか。
少量の毒は人生のワクチン。免疫ができて、耐性が強くなりますから。

私が「言葉」を信じているのは、そういう瞬間を、いくつか、いやいくつも、体験しているからなんです。

枠がびよ~んと広がるような、言葉の種。たくさん集めておきたいと思うし、自分でも創れたらな、と思い続けて何十年も経っちゃってます(^_^;)

ところで、私、金原ひとみさんと誕生日が一緒なんです。歳は結構違うけれど。波動みたいなものがあるのかもな、と時々思います。

みなだんは、同じ誕生日の作家さんやアーティストって誰かいますか?
案外、似た部分があるかもしれませんよ。

新宿の小田急百貨店本館の10Fにある雑貨と本のお店「ストーリーストーリー」には、バースデー文庫のコーナーがあって、366日それぞれの誕生日の作家の本を紹介しています。案外。楽しいですよ。お近くに行かれた時には、是非、寄ってみると楽しいかもしれません。
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電話番号:03-6911-0321

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